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アトルバスタチンで尿が赤い?副作用の可能性と受診の目安





アトルバスタチンでおしっこが赤い?


アトルバスタチンでおしっこが赤い?

アトルバスタチン(リピトールなど)を服用中の患者さんから「最近おしっこの色が少し赤っぽい」と相談を受けたときのやり取りをまとめました。安心していただけるよう、やさしく解説します。

👨‍🦳患者さん:
「先生、この前からアトルバスタチンを飲んでるんですが…最近おしっこの色が赤っぽいんです。薬のせいですか?」
🧑‍⚕️薬剤師:
「心配になりますよね。実はアトルバスタチン自体でおしっこが赤くなることはほとんどありません。ただし、この薬の副作用で筋肉に障害(横紋筋融解症など)が起こると、筋肉が壊れて出るミオグロビンという物質が尿に混じり、赤褐色になることがあります。」
👨‍🦳患者さん:
「えっ、それって危ないんですか?」
🧑‍⚕️薬剤師:
「はい、まれですが腎臓に負担がかかることがあります。
特に次のような症状があるときは要注意です:
・筋肉の強い痛みやこわばり
・全身のだるさ
・発熱や吐き気
・尿がコーラ色や濃い赤褐色になる
「もしこれらの症状がある場合は、すぐに服用を中止して医師に連絡してください。」
👨‍🦳患者さん:
「じゃあ軽い赤みだけなら大丈夫ですか?」
🧑‍⚕️薬剤師:
「尿の色は食べ物(ビーツ・ほうれん草・サプリメントなど)や一時的な脱水でも変わることがあります。ただし念のため、血尿の可能性もあるので泌尿器科や主治医で尿検査を受けると安心です。」

まとめ

  • アトルバスタチンそのもので尿が赤くなることは通常ありません。
  • まれに筋肉障害(横紋筋融解症)で尿が赤褐色になることがあるため注意が必要です。
  • 筋肉痛や強いだるさがある場合は、すぐに医師へ。
  • 食事や脱水でも尿の色は変わるので、検査を受けて原因を確認しましょう。

よくある質問(Q&A)

Q. 少し赤っぽいだけで他に症状がない場合はどうすれば?
→ すぐに危険とは限りませんが、血尿や薬の影響の可能性もあるため、なるべく早めに医師へ相談してください。

Q. 横紋筋融解症ってどのくらいの頻度で起こるの?
→ とてもまれですが、もし起こった場合は重症化する可能性があるため、見逃さないことが大切です。

Q. 他に注意しておいた方がいい薬は?
→ 一部の抗生物質や抗真菌薬などと一緒に飲むと副作用リスクが上がります。併用薬があるときは必ず薬剤師に確認してください。


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