インフルエンザワクチンの効果はどれくらい続く?
👤 患者さん:
「インフルエンザのワクチンって、どれくらい効果が続くんですか?
10月に打ったら、2月とか3月まで持つのかな?」
「インフルエンザのワクチンって、どれくらい効果が続くんですか?
10月に打ったら、2月とか3月まで持つのかな?」
🧑⚕️ 薬剤師はる:
「いい質問ですね!
『いつまで効いてるのか』が分かると、打つタイミングも決めやすくなりますよ。」
「いい質問ですね!
『いつまで効いてるのか』が分かると、打つタイミングも決めやすくなりますよ。」
目次
インフルワクチン効果のイメージ
① 効果が出始めるまで:およそ2週間
🧑⚕️ 薬剤師はる:
「ワクチンを打ってから、体の中で十分な抗体ができるまでに約2週間かかります。
なので、打ってすぐフルパワー!ではなく、少し“助走期間”があるイメージです。」
「ワクチンを打ってから、体の中で十分な抗体ができるまでに約2週間かかります。
なので、打ってすぐフルパワー!ではなく、少し“助走期間”があるイメージです。」
② 一番よく効いている時期:接種後 約3〜4か月
🧑⚕️ 薬剤師はる:
「そのあと、3〜4か月くらいが効果のピークと考えられています。
日本だとインフルの流行は多くが1〜3月なので、
10〜12月に接種するとピークの時期にちょうど効きが良い状態になりやすいんです。」
「そのあと、3〜4か月くらいが効果のピークと考えられています。
日本だとインフルの流行は多くが1〜3月なので、
10〜12月に接種するとピークの時期にちょうど効きが良い状態になりやすいんです。」
③ 効果が続く期間:およそ5〜6か月
🧑⚕️ 薬剤師はる:
「インフルワクチンの予防効果そのものはおよそ5〜6か月程度続くとされています。
ただし、時間がたつと少しずつ抗体の量が下がっていくので、
『打った直後と同じ強さがずっと』というわけではないんですね。」
「インフルワクチンの予防効果そのものはおよそ5〜6か月程度続くとされています。
ただし、時間がたつと少しずつ抗体の量が下がっていくので、
『打った直後と同じ強さがずっと』というわけではないんですね。」
ざっくりまとめ
・打ってから2週間くらいで効き始める
・3〜4か月が一番効いている時期
・効果は5〜6か月くらい続く
・打ってから2週間くらいで効き始める
・3〜4か月が一番効いている時期
・効果は5〜6か月くらい続く
👤 患者さん:
「じゃあ、10月末に打てば、1〜3月の流行期はカバーできそうって感じですね?」
「じゃあ、10月末に打てば、1〜3月の流行期はカバーできそうって感じですね?」
🧑⚕️ 薬剤師はる:
「はい、そのイメージでOKです 👍」
「はい、そのイメージでOKです 👍」
人によって効き方や持続が違うことも
高齢の方・持病がある方
🧑⚕️ 薬剤師はる:
「65歳以上の方や、免疫を抑えるお薬を飲んでいる方などは、
ワクチンでできる抗体の量が若い人より少なめになることがあります。
そのため、『絶対にかからない』というより、
『重症化を防ぐ意味が大きい』ワクチンと思ってもらえるといいかなと思います。」
「65歳以上の方や、免疫を抑えるお薬を飲んでいる方などは、
ワクチンでできる抗体の量が若い人より少なめになることがあります。
そのため、『絶対にかからない』というより、
『重症化を防ぐ意味が大きい』ワクチンと思ってもらえるといいかなと思います。」
免疫の個人差もあります
🧑⚕️ 薬剤師はる:
「同じ時期に同じワクチンを打っても、
・すごくしっかり抗体ができる人
・あまり抗体が上がらない人
と個人差があります。
なので、ワクチンを打っても『手洗い・マスク・人混みを避ける』などの対策は引き続き大事です。」
「同じ時期に同じワクチンを打っても、
・すごくしっかり抗体ができる人
・あまり抗体が上がらない人
と個人差があります。
なので、ワクチンを打っても『手洗い・マスク・人混みを避ける』などの対策は引き続き大事です。」
よくある質問 Q&A
Q1. 去年打ったから、今年は打たなくても大丈夫?
🧑⚕️ 薬剤師はる:
「インフルエンザウイルスは毎年タイプが少しずつ変わるので、
基本的には毎年接種することが推奨されています。
去年のワクチンの効果が、今年の流行株にピッタリ合うとは限らないんですね。」
「インフルエンザウイルスは毎年タイプが少しずつ変わるので、
基本的には毎年接種することが推奨されています。
去年のワクチンの効果が、今年の流行株にピッタリ合うとは限らないんですね。」
Q2. 大人も2回打ったら、もっと長く・強く効きますか?
🧑⚕️ 薬剤師はる:
「日本では、13歳以上の大人は原則1回接種が基本です。
小児では2回接種が勧められることがありますが、
大人がシーズン中に何回も追加で打つことで、
効き目がぐっと長くなる、というデータははっきりしていません。」
「日本では、13歳以上の大人は原則1回接種が基本です。
小児では2回接種が勧められることがありますが、
大人がシーズン中に何回も追加で打つことで、
効き目がぐっと長くなる、というデータははっきりしていません。」
Q3. 追加で“おかわり接種”は必要?
🧑⚕️ 薬剤師はる:
「通常は1シーズン1回で十分とされています。
特別な事情がある場合は、主治医と相談してくださいね。」
「通常は1シーズン1回で十分とされています。
特別な事情がある場合は、主治医と相談してくださいね。」
Q4. 何月ごろに打つのが一番いいの?
🧑⚕️ 薬剤師はる:
「流行のピーク(1〜3月)を考えると、
日本では10〜12月の接種がすすめられることが多いです。
早めに準備しておきたい方は、11月中くらいまでを目安にすると安心です。」
「流行のピーク(1〜3月)を考えると、
日本では10〜12月の接種がすすめられることが多いです。
早めに準備しておきたい方は、11月中くらいまでを目安にすると安心です。」
Q5. ワクチンを打ったのにインフルエンザにかかるのはなぜ?
🧑⚕️ 薬剤師はる:
「ワクチンは発症を完全にゼロにするものではなく、
『かかりにくくする』『重症化を防ぐ』のが主な目的です。
・体質的に抗体があまり上がらなかったり
・流行したウイルスが、ワクチンで予測した型と少しずれていたり
ということもあります。
それでも、入院や重い合併症のリスクを減らす効果は期待できますよ。」
「ワクチンは発症を完全にゼロにするものではなく、
『かかりにくくする』『重症化を防ぐ』のが主な目的です。
・体質的に抗体があまり上がらなかったり
・流行したウイルスが、ワクチンで予測した型と少しずれていたり
ということもあります。
それでも、入院や重い合併症のリスクを減らす効果は期待できますよ。」
Q6. 打つのが少し遅れて、1月になっても意味ある?
🧑⚕️ 薬剤師はる:
「地域にもよりますが、インフルの流行が3月頃まで続く年もあります。
接種後2週間くらいで効き始めるので、
まだ流行しているようなら、1月以降の接種にも意味がある場合があります。
その年の流行状況を見ながら、医師や薬剤師に相談してみてくださいね。」
「地域にもよりますが、インフルの流行が3月頃まで続く年もあります。
接種後2週間くらいで効き始めるので、
まだ流行しているようなら、1月以降の接種にも意味がある場合があります。
その年の流行状況を見ながら、医師や薬剤師に相談してみてくださいね。」
※ここでの説明は、一般的なインフルエンザワクチン(不活化ワクチン)についての目安です。
※持病・服用中のお薬・妊娠中など、状況によっておすすめの接種タイミングが変わることがあります。