インフルエンザとコロナ同時にかかることあるの?
薬剤師👩⚕️が患者さん👴との会話形式でわかりやすく解説します。
目次
👴患者さんと薬剤師👩⚕️の会話
👴
最近ニュースで「インフルとコロナが同時に」とか聞いたんだけど、
本当にそんなことあるの?同時にかかるなんて、ちょっと信じられなくて…。
本当にそんなことあるの?同時にかかるなんて、ちょっと信じられなくて…。
👩⚕️
実は、同時にかかること、あります。
インフルエンザウイルスと新型コロナウイルスは別々のウイルスなので、
どちらか一方にかかったからといって、もう片方に絶対かからないわけではないんです。
インフルエンザウイルスと新型コロナウイルスは別々のウイルスなので、
どちらか一方にかかったからといって、もう片方に絶対かからないわけではないんです。
👴
えぇ〜…それは怖いねぇ。
同時にかかったら、やっぱり症状もきつくなるのかい?
同時にかかったら、やっぱり症状もきつくなるのかい?
👩⚕️
個人差はありますが、発熱やだるさが強く出たり、肺炎など重くなりやすいと言われています。
特に、
特に、
- 高齢の方
- 糖尿病・心臓病・呼吸器の病気などの持病がある方
- 免疫力が落ちている方
は、重症化しやすいので要注意です。
👴
インフルとコロナって、症状も似てるって聞くけど…
同時にかかったら、どんな感じになるの?
同時にかかったら、どんな感じになるの?
👩⚕️
よくある症状としては、
- 急な高熱(38〜39℃以上)
- 強いだるさ・関節痛・筋肉痛
- 咳・のどの痛み
- 頭痛
- 食欲低下
などが出やすいです。
さらにコロナの特徴として、
息苦しさ・長引く咳・味やにおいがわかりにくい
といった症状が出る場合もあります。
👴
なるほどねぇ…。でも症状だけ聞くと、インフルなのかコロナなのか、
それとも両方なのか、さっぱりわからないね?
それとも両方なのか、さっぱりわからないね?
👩⚕️
そうなんです。症状だけで見分けるのは、ほぼ無理なんです。
だから今は、インフルとコロナを同時に調べられる検査キットも使われています。
高熱や強い症状が出たら、自己判断せず、早めに受診して検査してもらうのが大事ですね。
だから今は、インフルとコロナを同時に調べられる検査キットも使われています。
高熱や強い症状が出たら、自己判断せず、早めに受診して検査してもらうのが大事ですね。
👴
もし両方だったら、治療はどうなるの?
インフルのお薬と、コロナのお薬、両方飲むことになるのかな?
インフルのお薬と、コロナのお薬、両方飲むことになるのかな?
👩⚕️
場合によっては、インフルエンザ用のお薬+コロナ用のお薬を使うこともあります。
例えば、
・インフルエンザ:タミフル、リレンザ、イナビル など
・コロナ:飲み薬の抗ウイルス薬(適応がある方のみ)
例えば、
・インフルエンザ:タミフル、リレンザ、イナビル など
・コロナ:飲み薬の抗ウイルス薬(適応がある方のみ)
ただし、どのお薬を使うかは、年齢・持病・妊娠中かどうかなどを見て医師が判断します。
自分で市販薬だけでなんとかしようとせず、つらいときは受診してくださいね。
👴
わかったよ。
じゃあ、どんな症状が出たら「インフルかコロナ、もしかして両方?」って疑った方がいいの?
じゃあ、どんな症状が出たら「インフルかコロナ、もしかして両方?」って疑った方がいいの?
👩⚕️
次のコーナーで、「こんな症状なら受診のサイン」をまとめますね👇
どんな症状のときに同時感染を疑う?
こんな症状があれば、インフル・コロナ、あるいは同時感染の可能性があるので注意です。
- 急に高い熱が出た(38.5℃以上)
- 全身のだるさ・関節痛・筋肉痛が強い
- 咳やのどの痛みがどんどん強くなる
- 息苦しさや胸の違和感がある
- 水分がほとんど取れない、トイレの回数が極端に少ない
- 家族や職場で、インフル・コロナの人が出ている
こんなときはすぐ受診を!
・ぐったりして反応が悪い
・呼吸がぜいぜい・ヒューヒューする、苦しそう
・唇や顔色が悪い(青白い・紫っぽい)
・持病がある方で、いつもより明らかに調子が悪い
・ぐったりして反応が悪い
・呼吸がぜいぜい・ヒューヒューする、苦しそう
・唇や顔色が悪い(青白い・紫っぽい)
・持病がある方で、いつもより明らかに調子が悪い
「ちょっと風邪かな?」と思っても、高熱+強いだるさがあれば、自己判断で様子を見すぎず、
早めに医療機関に相談するのがおすすめです。
妊娠中・授乳中の方が気をつけるポイント
妊娠・授乳中は、インフル・コロナどちらも油断できません。
🌸 妊娠中の注意点
- 妊娠中は免疫のバランスが変わるため、重症化しやすいとされています。
- 高熱が続くとママ自身もしんどく、脱水のリスクも高まります。
- インフルエンザのお薬は、妊娠中でもよく使われるものがあります(医師が状況を見て判断)。
- コロナの飲み薬は、妊婦さんには使えない・注意が必要なものもあるため、妊娠中であることを必ず伝えてください。
- インフルワクチン・コロナワクチンで、重症化を防ぐことがとても大切です。
🤱 授乳中の注意点
- インフル薬は、授乳中でも使えるものが多いです(母乳への移行が少ない薬が選ばれます)。
- コロナ薬は、種類によっては授乳を一時中断するよう指示されることもあります。
- 自己判断で授乳をやめず、医師・薬剤師に「授乳中です」と必ず相談してください。
- マスク・手洗い・こまめな換気で、赤ちゃんへの感染を防ぎましょう。
妊娠・授乳中の方は、「少しおかしいかな?」と思ったら早めの相談が安心です。
受診の際は、母子手帳や服用中のお薬の情報を持っていくとスムーズです。
よくある質問Q&A
Q. インフルとコロナの同時感染って、珍しいんですか?
A. すごく多いわけではありませんが、実際に報告されているので「ありえる話」です。
特に冬〜春の流行シーズンは、両方のウイルスが同時に流行するので注意が必要です。
特に冬〜春の流行シーズンは、両方のウイルスが同時に流行するので注意が必要です。
Q. ワクチンを打っていれば、同時感染は防げますか?
A. 完全に感染をゼロにはできませんが、重症化を防ぐ効果が期待できます。
「インフルワクチン+コロナワクチン」で、両方に対する重症化予防になると考えてください。
「インフルワクチン+コロナワクチン」で、両方に対する重症化予防になると考えてください。
Q. 家族にインフルとコロナの人がいるとき、どう過ごせばいいですか?
A. できる範囲で、次のような対策をしましょう。
- マスクの着用(特に会話するとき)
- こまめな手洗い・アルコール消毒
- 部屋の換気をこまめに行う
- 食事・寝室をできるだけ分ける
高齢の方・基礎疾患のある方・妊娠中の方が同居している場合は、早めの検査や受診も検討してください。
Q. インフルかコロナかわからないとき、市販薬だけで様子を見てもいいですか?
A. 軽い症状であれば、市販の解熱鎮痛薬などで様子を見ることもありますが、
高熱・強いだるさ・息苦しさがあるときは、市販薬だけで粘らず早めに受診をおすすめします。
特に、子ども・高齢者・持病のある方・妊娠中の方は、自己判断せず受診してくださいね。
高熱・強いだるさ・息苦しさがあるときは、市販薬だけで粘らず早めに受診をおすすめします。
特に、子ども・高齢者・持病のある方・妊娠中の方は、自己判断せず受診してくださいね。
Q. 同時感染が心配なとき、普段からできる予防は?
A. 基本はシンプルですが、とても大事です。
- インフルワクチン・コロナワクチンを検討する
- 人混みではマスクをつける
- こまめな手洗い・うがい
- 十分な睡眠・バランスのよい食事で免疫力を保つ
- 体調が悪いときは無理をせず休む
こうした日頃の習慣が、同時感染のリスクを下げる助けになります。
まとめ:インフルとコロナ、同時にかかることは「ある」ので油断しないで
- インフルエンザとコロナは、別のウイルスなので同時感染は起こりうる
- 高熱・強いだるさ・咳・息苦しさなどが強いときは、早めに受診して検査を
- 妊娠中・授乳中・高齢の方・持病がある方は、特に早めの相談が安心
- ワクチン・マスク・手洗いなど、基本的な感染対策+生活習慣のケアが大切
「これってただの風邪かな?」と迷ったときは、遠慮なく医師や薬剤師に相談してください。
早めに気づいて、早めに対処することで、重くならずに済むこともたくさんありますよ😊