エストラーナテープとメノエイドコンビパッチの違い|
患者さん
先生、エストラーナテープとメノエイドコンビパッチって、どっちも更年期の貼り薬ですよね?どう違うんですか?
薬剤師
はい、どちらも女性ホルモンを補う貼り薬ですが、成分や使い方に違いがありますよ。
エストラーナテープは“エストロゲンだけ”。メノエイドコンビパッチは“エストロゲンと黄体ホルモンが一緒に入った”お薬です。
エストラーナテープは“エストロゲンだけ”。メノエイドコンビパッチは“エストロゲンと黄体ホルモンが一緒に入った”お薬です。
患者さん
へぇ〜。じゃあ、使う人によって変わるんですか?
薬剤師
そうなんです。子宮がある方は、エストロゲン単独だと子宮内膜が厚くなり“がん化のリスク”が高まります。
そのためエストラーナを使うときは黄体ホルモンを別で併用が必要。
一方、メノエイドは最初から黄体ホルモン入りなので1枚で完結できます。
そのためエストラーナを使うときは黄体ホルモンを別で併用が必要。
一方、メノエイドは最初から黄体ホルモン入りなので1枚で完結できます。
患者さん
なるほど。じゃあ子宮がない人はどうなるんですか?
薬剤師
子宮がない方には黄体ホルモンは不要なので、エストラーナ単剤で十分です。
逆にメノエイドは黄体ホルモンが入っているので子宮がない方には使いません。
逆にメノエイドは黄体ホルモンが入っているので子宮がない方には使いません。
患者さん
貼り替える頻度も違いますか?
薬剤師
はい。エストラーナは2日ごと(48時間ごと)に貼り替え。
メノエイドは3〜4日ごと、週2回です。曜日を決めて(月・木など)習慣にすると忘れにくいです。
メノエイドは3〜4日ごと、週2回です。曜日を決めて(月・木など)習慣にすると忘れにくいです。
患者さん
貼る場所はどこですか?
薬剤師
下腹部やおしりに貼ります。
メノエイドは下腹部専用ですが、エストラーナはおしりにも貼れます。
胸や乳房は避けてください。毎回少しずつ場所をずらすと肌トラブルを防げます。
メノエイドは下腹部専用ですが、エストラーナはおしりにも貼れます。
胸や乳房は避けてください。毎回少しずつ場所をずらすと肌トラブルを防げます。
患者さん
もし剥がれたらどうしたらいいですか?
薬剤師
気づいた時点ですぐ新しいものに交換してください。
ただし、次の貼り替えスケジュールはそのまま続ければ大丈夫です。
ただし、次の貼り替えスケジュールはそのまま続ければ大丈夫です。
患者さん
副作用はどうですか?乳がんとか血栓が心配で…
薬剤師
とても大事な点です。
エストロゲン+黄体ホルモンを長期使用すると乳がんリスクが増加する報告があります。
また血栓症にも注意が必要です。脚の腫れや強い胸の痛み、突然の息切れなどがあれば受診してください。
そのため、最小限の量・期間で使用し、定期的な検診が大切です。
エストロゲン+黄体ホルモンを長期使用すると乳がんリスクが増加する報告があります。
また血栓症にも注意が必要です。脚の腫れや強い胸の痛み、突然の息切れなどがあれば受診してください。
そのため、最小限の量・期間で使用し、定期的な検診が大切です。
患者さん
費用はどのくらいかかりますか?
薬剤師
保険適用がある場合、薬剤費は月1,000〜2,500円程度が目安です。
患者さん
なるほど…まとめると?
薬剤師
はい、まとめると…
・エストラーナテープ:エストロゲン単剤。2日ごとに貼り替え。子宮がある方は黄体ホルモン併用。
・メノエイドコンビパッチ:エストロゲン+黄体ホルモン入り。週2回貼り替え。子宮がある方専用。
・エストラーナテープ:エストロゲン単剤。2日ごとに貼り替え。子宮がある方は黄体ホルモン併用。
・メノエイドコンビパッチ:エストロゲン+黄体ホルモン入り。週2回貼り替え。子宮がある方専用。
それぞれメリットと注意点がありますので、医師と相談しながら自分に合った方を選びましょう。