四物湯とは?女性のための基本漢方を薬剤師が解説
四物湯(しもつとう)とは?女性のための基本漢方
四物湯(しもつとう)は、古くから女性の健康維持に使われてきた漢方薬で、特に「血(けつ)」の不足(血虚)に対して補い、巡らせる処方です。
生理不順や冷え性、肌の乾燥など「女性の三大不調」とも言える症状によく使われます。
四物湯ってどんな時に使う?
- 月経不順(月経周期の乱れ、遅れ、量の異常)
- 月経痛や月経困難症
- 産後や流産後の体力回復
- 顔色が悪く、疲れやすい
- 肌の乾燥、髪のパサつき
- 冷え性、手足の冷え
- しもやけ、湿疹などの皮膚症状
どんな人におすすめ?
特徴 |
解説 |
月経の乱れがある |
周期が安定しない・量が少ない・色が薄いなど |
冷え性がつらい |
特に手足や下腹部の冷えが強い人 |
顔色が青白い・疲れやすい |
血が不足している「血虚」タイプ |
肌・髪・爪が乾燥しがち |
潤い不足は血虚のサインでもあります |
出産後・流産後 |
体力・血を消耗したあとにおすすめ |
効果が出るまでどれくらい?
症状 |
効果の目安 |
補足 |
月経不順 |
2〜4週間 |
体質改善に一定の時間がかかる |
冷え・疲れ |
1〜2週間 |
血流改善によって徐々に改善 |
肌や髪の乾燥 |
3週間〜1ヶ月 |
補血効果が現れるまでに時間が必要 |
どのくらいの期間使えばいい?
目的 |
使用期間の目安 |
一時的な体調ケア |
1〜2週間 |
体質改善・慢性症状の改善 |
1ヶ月〜3ヶ月 |
飲むタイミングは?
タイミング |
内容 |
食前 |
食事の30分前が理想。空腹時に吸収が良い |
食間 |
食後2時間後でも可(空腹時を目安に) |
副作用はある?
副作用 |
内容 |
胃の不快感 |
胃腸が弱い人は、まれに起こることがあります |
下痢 |
体質に合わない場合や、他の薬との相性で発生 |
発疹・かゆみ |
まれなアレルギー反応の可能性 |
薬剤師からのアドバイス:
四物湯は女性の不調に広く使われる漢方薬で、体質に合えば長期的な健康サポートにもなります。特に、冷え・月経・乾燥の悩みを体の中からケアしたい方におすすめです。