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パイロンPL錠はどんな風邪に効く?飲み方・副作用・注意点を薬剤師がやさしく解説






パイロンPL錠|どんな風邪に効く?飲み方・注意点を薬剤師がやさしく解説


パイロンPL錠|どんな風邪に効く?飲み方・注意点を薬剤師がやさしく解説

「のどの痛み・発熱・鼻みず」にしっかり効かせたいときの総合感冒薬。初めてでも迷わないよう、会話でサクッとポイントを把握しましょう。

指定第2類医薬品
メーカー:シオノギヘルスケア
対象年齢:15歳以上
眠気に注意(運転×)

🗣️ 会話でざっくり理解

🧒
患者さん
のどが痛くて熱も少し…鼻水も出ます。市販薬で早く楽になりたいんですが…。
👩‍⚕️
薬剤師
その症状ならパイロンPL錠が候補です。のどの痛み・発熱・鼻みずに効く4成分が1つにまとまった総合感冒薬ですよ。
🧒
患者さん
どんな成分が入ってるんですか?強い薬はちょっと心配で…。
👩‍⚕️
薬剤師
痛み・熱にアセトアミノフェン+サリチルアミド、鼻水やくしゃみにプロメタジン、痛み止めの働きを助けるカフェインの4つです。医療用と同じ4成分の組み合わせ(配合量はOTC用)でバランスよく効きます。
🧒
患者さん
どうやって飲みますか?食前?食後?
👩‍⚕️
薬剤師
15歳以上は1回2錠、1日3回、食後なるべく30分以内に水かぬるま湯で服用します。15歳未満は使えません。
🧒
患者さん
いつ頃効き始めますか?
👩‍⚕️
薬剤師
目安として30〜60分で少しずつ楽になってくる方が多いです。熱・痛み・鼻症状の全部に一度でアプローチできるのが強みですね。
🧒
患者さん
眠くなりますか?車の運転は…
👩‍⚕️
薬剤師
抗ヒスタミン成分で眠気・口の渇きが出ることがあります。運転・機械操作はNG、服用前後の飲酒も避けてください。
🧒
患者さん
家に解熱鎮痛薬(カロナール等)もあるんですが、一緒に飲んでいいですか?
👩‍⚕️
薬剤師
一緒は避けましょう。他の総合感冒薬・解熱鎮痛薬・抗ヒスタミン薬と重ねるのはダメ(成分がダブります)。咳止め・鼻炎薬・酔い止めにも抗ヒスタミンが入っていることが多いので要注意です。
🧒
患者さん
いつ病院に行けばいいですか?
👩‍⚕️
薬剤師
まずは5〜6回分服用しても良くならない高熱強いだるさが続く、息苦しさ強いのどの腫れなどがあれば受診を。重い副作用を感じたらすぐ中止して受診してください。

※ここでの会話は一般的な目安です。個別の症状・持病・併用薬によって適否が変わります。

この薬が合いやすい症状

のどの痛み+微熱 痛みと熱にWでアプローチ。
鼻水・くしゃみ 抗ヒスタミンで鼻症状をブロック。
頭痛・関節痛 風邪に伴う痛みに。

「強い咳・痰」が主症状なら咳薬・去痰薬を併用せず、まずは本剤単独で様子をみましょう(重ね飲みは不可)。

用法・用量(15歳以上)

1回量 回数 タイミング
2錠 1日3回 食後なるべく30分以内に、水またはぬるま湯

15歳未満は服用できません。

  • 錠剤はPTPシートから押し出して取り出し、誤飲防止のためシートごと飲まないよう注意。
  • 目安の効き始め:30〜60分。つらい時ほど早めに食後に服用を。

成分と働き(成人1日量:6錠中)

成分 含量 はたらき
サリチルアミド 648 mg 痛み・発熱を和らげる
アセトアミノフェン 360 mg 痛み・発熱を和らげる
無水カフェイン 144 mg 痛み止めの効果を助ける
プロメタジンメチレンジサリチル酸塩 32.4 mg 鼻水・くしゃみ・鼻づまりを抑える(抗ヒスタミン)

医療用と同じ4成分(OTC用に配合量は調整)。

安全に使うための注意

してはいけないこと
服用中は他のかぜ薬・解熱鎮痛薬・鎮静薬・抗ヒスタミン薬(鼻炎薬・酔い止め・アレルギー薬・咳止め等)を使わない。
服用後の運転・機械操作は不可飲酒も不可
長期連用しない
副作用に気づいたら
よくある:眠気・口の渇き・めまい・吐き気など。
まれでも重いもの:アナフィラキシー、重い皮膚症状(SJS等)、肝機能障害、腎障害、間質性肺炎、ぜんそく など。異常時は直ちに中止し受診。
受診の目安

  • 5〜6回服用しても良くならない
  • 高熱が続く、強いだるさ・息苦しさ、のどの強い腫れ
  • 持病(心臓・肝臓・腎臓・胃潰瘍・緑内障)や排尿困難がある方は服用前に相談

添加物:乳糖水和物など。乳糖不耐の方はご留意ください。

妊娠・授乳中での注意点

  • 妊娠中:自己判断での服用は避け、まずは医師・薬剤師へ相談。
  • 授乳中:成分の一部(カフェインなど)が少量ながら母乳へ移行しうるため、心配があれば使用を避ける選択も。使う場合は短期間にとどめ、授乳直後に服用して、次の授乳まで時間をあけると曝露を減らせます。
  • いずれも長期連用はしない。眠気成分で授乳中の転倒・抱っこ時の不注意にも注意。

より安全を優先するなら「アセトアミノフェン単剤」などへの切り替えも医師・薬剤師にご相談ください。

包装・目安価格

包装 メーカー希望小売価格
24錠 1,350円(税込1,485円)
48錠 2,130円(税込2,343円)

店舗や時期により価格は異なります。

よくある質問(Q&A)

Q. 医療用の「PL配合顆粒」と同じですか?
A. 有効成分の種類は同じ4成分です(サリチルアミド/アセトアミノフェン/無水カフェイン/プロメタジン)。
ただし配合量はOTC用に設定されています。
Q. 眠くなりますか?日中に飲んでも大丈夫?
A. 眠気が出る可能性があります。運転・高所作業は避ける、会議前やテスト前は控えるなど状況に合わせて使用してください。
Q. 手元の解熱鎮痛薬(カロナール・ロキソニン等)と一緒に飲んでいい?
A. 一緒に飲まないでください。本剤に解熱鎮痛成分が入っているため重複します。
また、鼻炎薬・酔い止め・咳止めなど抗ヒスタミンを含む薬との併用も避けてください。
Q. どのくらいで効きますか?
A. 目安は30〜60分。ただし体質・食事・症状で前後します。つらい症状には、決められた用量を食後にしっかり飲むのがコツです。
Q. 何日分まで続けて飲んでいい?
A. 長期連用は不可です。5〜6回分飲んでも良くならない時は服用を中止して受診してください。
Q. 授乳中ですが使えますか?
A. 使える場合もありますが、事前に医師・薬剤師へ相談を。カフェインなど一部が母乳に移る可能性があるため、気になる場合は使用を避けるか、授乳直後の服用短期使用で工夫しましょう。
Q. 子どもに使えますか?
A. いいえ。15歳未満は服用不可です。


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