市販薬のお悩み

パブロンエースPro-X錠(36錠・大正製薬)|どんな症状に?成分・飲み方・注意点を薬剤師がやさしく解説





パブロンエースPro-X錠(36錠・大正製薬)|どんな症状に?成分・飲み方・注意点を薬剤師がやさしく解説


指定第2類医薬品総合感冒薬

パブロンエースPro-X錠(36錠・大正製薬)を初めて使う方へ|症状の目安・成分・飲み方・注意点

のどの痛み+発熱に強い設計(イブプロフェン1日最大600mg)。せき・たん、鼻の症状まで広くカバー。

のどの痛み発熱せき・たん鼻みず・鼻づまり成人(15歳以上)

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風邪っぽくてのどが激痛、微熱も…。市販薬なら「パブロンエースPro-X錠」って合いますか?
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のどの痛みと発熱が強いタイプに相性が良いお薬です。イブプロフェンで痛み・熱を抑え、アンブロキソール+L-カルボシステインで粘膜・痰をケア、プソイドエフェドリンで鼻づまり、クロルフェニラミンで鼻みず・くしゃみ、ジヒドロコデインでせき…と7成分で幅広く症状を抑えます。
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飲み方は?眠くなりますか?
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15歳以上:1回3錠、1日3回、食後30分以内が目安です(15歳未満は服用不可)。抗ヒスタミン成分で眠気が出ることがあります。服用後の車・機械操作は避けてください。治療の目安は最長5日です。
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妊娠中や授乳中は?
👩‍⚕️
出産予定日12週以内は服用しないでください(妊娠後期は禁忌)。授乳中は服用しないか、服用する場合は授乳を避けるのが原則。迷ったら必ず主治医・薬剤師に相談しましょう。
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ほかの薬と一緒に飲めますか?(花粉症薬を使用中)
👩‍⚕️
他の風邪薬・解熱鎮痛薬・鎮咳去痰薬・抗ヒスタミン薬との併用はNG(成分重複で副作用リスク)。MAO阻害薬治療中も要注意。飲酒は避けましょう。箱や服用中の薬をすべて見せていただけると安全です。

どんな症状におすすめ?(選び方の目安)

◎ 相性が良いケース

  • のどの痛みが強い+発熱・悪寒がある
  • 鼻水・鼻づまり、くしゃみ、咳・たんもまとめてケアしたい
  • 仕事や家事を休みにくく、症状を広く抑えたい
イブプロフェンを1日最大600mgまで使える設計(規定量服用時)。のど・発熱のつらさに強めです。

△ 他の選択肢を検討

  • 主症状が鼻だけ(鼻炎中心)→ 鼻炎薬がシンプルな場合あり
  • 胃が弱い/潰瘍歴がある → 医師に要相談
  • 慢性疾患治療中・多剤服用 → 事前に確認を

飲み方(年齢・タイミング)

15歳以上:1回3錠、1日3回。食後なるべく30分以内に服用。15歳未満は服用しない

  • 空腹時は避けましょう。
  • 服用は最長5日まで。改善しなければ受診を。
  • 服用後は車の運転や危険作業を避ける(眠気の恐れ)。

配合成分(3錠中)

成分 はたらき 含量(3錠中)
イブプロフェン 痛み・熱を抑える 200mg
L-カルボシステイン 粘膜修復・たんを出しやすく 250mg
アンブロキソール塩酸塩 のど・気道を清浄化、痰切れ改善 15mg
ジヒドロコデインリン酸塩 せきをしずめる 8mg
塩酸プソイドエフェドリン 鼻づまり改善 45mg
クロルフェニラミンマレイン酸塩 くしゃみ・鼻みず抑制(抗ヒスタミン) 2.5mg
リボフラビン(ビタミンB2 栄養補給 4mg

※記載は一般公開情報に基づく目安。実際の外箱・添付文書で最終確認してください。

併用・注意したい人

一緒に飲まないもの

  • 他の風邪薬・解熱鎮痛薬
  • 鎮静薬、鎮咳去痰薬、鼻炎薬、乗り物酔い薬、アレルギー薬など抗ヒスタミンを含む薬
  • 飲酒

※重複成分・副作用リスクが高まるため併用不可。

服用前に相談が必要な方

  • 医師・歯科医師の治療中
  • 妊娠中(特に後期)・妊娠の可能性/高齢者
  • 薬アレルギー歴がある
  • 高熱・排尿困難がある
  • 胃・十二指腸潰瘍、肝腎疾患、血液・循環器・呼吸器疾患、
    甲状腺機能障害、糖尿病、緑内障 等の既往
  • MAO阻害薬(セレギリン等)治療中

妊娠・授乳中での注意点

  • 出産予定日12週以内の妊婦は服用しないこと(禁忌)
  • 妊娠中(特に後期)・妊娠の可能性がある場合は、必ず医師・薬剤師に相談
  • 授乳中は服用しないか、やむを得ず服用する場合は授乳を避ける
自己判断での継続は避け、必要最小限・短期間(最長5日)にとどめましょう。

よくある質問(Q&A)

Q. 眠くなりますか?仕事や運転は大丈夫?
A. クロルフェニラミンにより眠気が出ることがあります。服用後の車の運転・機械操作は不可です。
Q. 何日間まで飲めますか?
A. 目安は5日以内です。改善しない・悪化する場合は受診してください。
Q. いま解熱鎮痛薬(ロキソニン/アセトアミノフェン等)を飲んでいます。併用できますか?
A. 本剤にもイブプロフェンが入るため、他の解熱鎮痛薬や総合感冒薬との併用はNGです。重複に注意してください。
Q. 抗生物質と一緒に飲めますか?
A. 役割が異なります(抗生物質=原因菌に、総合感冒薬=症状に)。処方薬使用中は必ず医師・薬剤師に確認してください。
Q. 36錠だと何日分?18錠との違いは?
A. 規定量(1回3錠×1日3回=1日9錠)で36錠は約4日分、18錠は約2日分です。短期使用で様子を見ましょう。
Q. 子どもに使えますか?
A. 15歳未満は服用不可です。年齢に合った小児用製品を選んでください。
Q. 重大な副作用はありますか?
A. まれにアナフィラキシー、重い皮膚障害(SJS/TEN/AGEP)、肝・腎障害、無菌性髄膜炎などが報告されています。異常を感じたら直ちに中止し受診してください。

受診の目安

  • 高熱(目安:38℃以上)が続く、息苦しい/強いのどの腫れ・痛み
  • 強い頭痛・嘔吐、意識がもうろう、皮疹やむくみなどアレルギー兆候
  • 血痰、胸痛、ぐったりして水分がとれない
  • 5日間服用しても良くならない、悪化している
  • 妊娠中・授乳中、基礎疾患があり不安がある

保管・パッケージ情報

保管方法

  • 直射日光を避け、湿気の少ない涼しい所に保管
  • 小児の手の届かない所に
  • 他容器へ入れ替えない
  • 開封後はできるだけ早めに使用

包装

  • 36錠(指定第2類医薬品)
  • メーカー:大正製薬/製品名:パブロンエースPro-X錠

まとめ(薬剤師メモ)

  • のどの痛み+発熱にしっかり効かせる設計で、鼻・せきも幅広くケア。
  • 15歳以上・1回3錠を1日3回・食後5日超は使用しない。眠気に注意、運転不可。
  • 妊娠後期(出産予定日12週以内)は禁忌。授乳中は服用しないか授乳を避ける。
  • 他の風邪薬・鎮痛薬・抗ヒスタミン薬との重複併用はNG。不安があれば相談を。

※本ページは一般向け解説です。実際のご使用前に必ず外箱・添付文書をお読みください。

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