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ホルモン補充療法は貼り薬・飲み薬・ジェルどれを選ぶ?安全に続けるポイントまとめ






ホルモン補充療法(HRT)の使い方と注意点|薬剤師がやさしく解説


ホルモン補充療法(HRT)の使い方と注意点を薬剤師がやさしく解説

HRTとは?

👩‍🦳「先生に“HRTを始めてみましょう”と言われたんですけど、ホルモン剤ってちょっと怖くて…。」
👩‍⚕️「わかります😊 “ホルモン補充療法(HRT)”は、減ってしまった女性ホルモンを補って、更年期のつらい症状(ほてり、睡眠、気分、関節のこわばりなど)をやわらげる治療です。最近は体にやさしい方法も増えていますよ。」

HRTのタイプと特徴

👩‍⚕️「HRTにはいくつかのタイプがあります👇」

  • ① 貼り薬:お腹・腰・腕に貼る。胃腸負担が少なく、血栓リスクも低め。
  • ② 飲み薬:毎日または周期的に内服。始めやすく調整も簡単。
  • ③ ジェル(塗り薬):腕や太ももに塗る。細かい用量調整がしやすい。
👩‍🦳「貼り薬が安心そう…剥がれたりしませんか?」
👩‍⚕️「汗や入浴で剥がれやすいときは貼る位置を変えたり乾かしてから貼ると密着しやすくなります。剥がれが気になる方はジェルも良い選択です。」

副作用と注意点

👩‍⚕️「HRTで気をつけるのは次の点です👇」

  • 血栓症:長時間の同一姿勢・脱水・喫煙でリスク↑。水分・軽い運動を。
  • 乳房の張り・不正出血:初期に出ることあり。持続する場合は受診。
  • 子宮がある方:子宮体がん予防のため黄体ホルモン併用が基本。

安全に続けるためのポイント

  • 年1回は乳腺・婦人科の検診を受ける
  • 血圧・体重・むくみを定期チェック
  • 喫煙・長距離移動・脱水は回避(血栓リスク対策)
  • 異常出血・胸の張りが続く/悪化したら受診

豆知識💬
「HRT=太る」という誤解がありますが、直接“脂肪が増える”治療ではありません。
貼付やジェルは肝臓を通らないため、血栓リスクや胃腸負担が少ないのがメリットです。

よくある質問

Q. 貼り薬・飲み薬・ジェル、どれが良い?
A. 喫煙歴や血栓リスクがある方は貼付/ジェルが無難。内服は始めやすさが利点です。

Q. 市販で代用できますか?
A. HRTは処方薬のみ。サプリ(エクオール等)は補助的で、効果は穏やかです。

Q. 中止はどう進める?
A. いきなりやめず、用量/間隔を段階的に。季節は春・秋がスムーズです。

※本記事は一般的な解説です。実際の治療は医師の診断・指示に従ってください。
薬剤師のはる🩺



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