ホルモン補充療法(HRT)をやめるタイミングと上手な減らし方|薬剤師がやさしく解説
👩🦳「更年期のつらい症状が落ち着いてきたので、HRTをやめてもいいのかな…と思ってるんです。
ずっと続けてるのも不安で…どうしたらいいんでしょう?」
ずっと続けてるのも不安で…どうしたらいいんでしょう?」
👩⚕️「とても良いタイミングの相談ですね😊
ホルモン補充療法(HRT)は、やめる時期と減らし方がとても大切なんです。
焦らず、体のリズムに合わせてゆっくり調整していきましょう。」
ホルモン補充療法(HRT)は、やめる時期と減らし方がとても大切なんです。
焦らず、体のリズムに合わせてゆっくり調整していきましょう。」
👩🦳「だいたいどのくらいの期間で終わらせる人が多いんですか?」
👩⚕️「一般的には2〜5年くらい続ける方が多いです。
ただし“何年で終わり”という決まりはなく、症状が落ち着いたら少しずつ減らしていく形が基本です。
“症状が戻っていないか”を確認しながら、数ヶ月〜1年くらいかけてやめていくのが理想です。」
ただし“何年で終わり”という決まりはなく、症状が落ち着いたら少しずつ減らしていく形が基本です。
“症状が戻っていないか”を確認しながら、数ヶ月〜1年くらいかけてやめていくのが理想です。」
👩🦳「へぇ〜、そんなにゆっくりでいいんですね。いきなりやめちゃうとどうなるんですか?」
👩⚕️「いきなり中止すると、ほてり・イライラ・睡眠の不調などが再発することがあります。
特に夏や疲れがたまっている時期は、ホルモンバランスが乱れやすいので注意です。
だから“段階的に減らす”ことが大切なんです。」
特に夏や疲れがたまっている時期は、ホルモンバランスが乱れやすいので注意です。
だから“段階的に減らす”ことが大切なんです。」
🌿 上手な減らし方のステップ
- まずは医師と相談して「いつから減らすか」を決める
- 貼り薬やジェル:量を少しずつ減らす/貼る間隔を1〜2日あけてみる
- 飲み薬:毎日→隔日→週に数回 へ徐々に減らす
- 急な中止ではなく、2〜3ヶ月ごとに様子をみながら少しずつ
👩🦳「なるほど。もし症状がまた出てきたらどうしたらいいですか?」
👩⚕️「その時はまた一段階戻してOKです😊
体がびっくりしているだけのこともあります。
一度再開して、落ち着いたらまたゆっくり減らしていけば大丈夫ですよ。」
体がびっくりしているだけのこともあります。
一度再開して、落ち着いたらまたゆっくり減らしていけば大丈夫ですよ。」
👩🦳「優しく付き合っていく感じなんですね。なんか安心しました。」
👩⚕️「そうです🌸
更年期のケアは“卒業”ではなく“調整”。
ホルモンを支えながら、少しずつ自分の体でバランスを取れるように戻していくイメージです。」
更年期のケアは“卒業”ではなく“調整”。
ホルモンを支えながら、少しずつ自分の体でバランスを取れるように戻していくイメージです。」
💡やめるタイミングの目安
- ほてりや発汗がほとんどない
- 気分の波やイライラが少なくなった
- 睡眠が安定してきた
- 骨密度や血液検査で大きな問題がない
ワンポイントアドバイス💬
HRTを減らす時期は季節選びも大切です。
春や秋など、体がストレスを受けにくい季節に始めるとスムーズ。
逆に夏や寒暖差の大きい時期は、無理せず維持を優先してOKです。
よくある質問
Q. HRTを長く続けすぎると体に悪いですか?
A. 適切な量で医師の管理下なら長期でも安全な場合があります。
ただし、年1回は乳腺・子宮の検査を受けることが大切です。
Q. やめたら太ったり老けたりしますか?
A. 急にやめるとホルモンバランスの変化で代謝が落ちることがあります。
少しずつ減らせば大きな変化は起こりにくいですよ。
Q. サプリ(エクオール)に切り替えるのはあり?
A. とても良い方法です✨
HRTをやめたあと、軽い症状の維持にはエクオールや大豆製品が役立ちます。
⬅ 前の記事
🌸次の記事では…
「HRTと他の薬(抗うつ薬・睡眠薬など)の併用注意」について解説します。
更年期症状に使われる薬を併用するときのポイントや、飲み合わせで気をつけたいことを、会話形式でわかりやすくお伝えします💊
※この記事は一般的な情報に基づいた内容です。治療の可否は必ず医師の判断に従ってください。
薬剤師のはる🩺