レスプレンQ&A|よくある疑問を薬剤師がやさしく解説
「せきがつらい」「たんがからんで眠れない…」そんなときに処方されるお薬です。初めて飲む方向けに、薬剤師との会話形式でわかりやすくまとめました。
レスプレンってどんな薬?
レスプレンは、せきをしずめる作用(鎮咳)と
たんを出しやすくする作用(去痰)の両方をもったお薬です。麻薬ではないタイプの咳止めなので、依存性は少ないとされています。
| 成分 | エプラジノン塩酸塩 |
|---|---|
| 主な働き |
・脳の「せき中枢」の興奮をしずめて、せきを減らす ・気道の粘り気のあるたんをサラサラにして、出しやすくする |
| 剤形・規格 | 錠剤:5mg・20mg・30mg |
・「せき止め」+「たん切り」が1つになったタイプのお薬です。
・麻薬性の強い咳止めとは違い、比較的マイルドな効き方をするお薬です。
どんな症状におすすめ?
レスプレンは、次のような病気で「せき・たん」がつらいときに処方されることが多いです。
今のような「たんのからむせき」にちょうど使われることが多いですよ。
逆に、ぜんそく発作そのものを止める薬ではありませんし、
肺炎や結核など病気そのものを治す薬でもありません。
あくまで「せき・たんを楽にするための補助薬」と思ってくださいね。
飲み方とポイント
一般的には、1日3回(朝・昼・夕食後など)に分けて飲むことが多い薬です。
実際の量や回数は、医師の指示が優先です。
| 成人の目安 | エプラジノンとして1日60〜90mgを3回に分けて服用します(例:30mg錠なら1回1錠を1日3回など)。 |
|---|---|
| 子どもの目安 | 3歳以上で使われることがあり、体重や年齢に応じて量が決まります。 必ず医師の指示どおりに飲ませてください。 |
| 飲み方 | 水かぬるま湯で、かまずにそのまま飲み込みます。 |
・「多めに飲んだほうが早く治る」ということはありません。
・自己判断で量を増減せず、医師・薬剤師の指示の範囲内で飲みましょう。
よくある質問Q&A
人によっては「頭が重い」「ぼーっとする」などを感じることもゼロではありません。
飲み始めは、ご自身の体の反応をよく観察してみてください。
もし眠気やふらつきが出るようなら、車の運転や高所作業は控え、早めに医師・薬剤師に相談しましょう。
ただし、次の時間が近いときは1回分をスキップして、ふだん通りの時間から再開しましょう。
※「2回分をまとめて飲む」のはNGです。
※具体的な対応は処方医の方針にもよるため、心配なときは医療機関へ確認してください。
レスプレンは、症状がつらい時期に一時的に使うことが多い薬です。
・風邪や急性気管支炎など…数日〜1〜2週間ほど
・慢性の病気がある場合…主治医の判断で、もう少し長めに続けることもあります。
次の受診のときに主治医に相談してからのほうが安心ですよ。
市販薬の中にも、咳止め成分やたん切りの成分が入っているものがあります。
レスプレンと似た働きの成分が重なると、
期待以上の効果が出すぎたり、副作用のリスクが増える可能性があります。
レスプレンは、3歳以上の小児にも使われることがある薬です。
ただし、量の設定が大人とまったく違うため、
必ず医師の処方にしたがってください。
・無理に飲ませると、のどにつかえたり、誤嚥(ごえん)の危険もあります。
→ 飲みにくそうなときは、別の剤形(シロップなど)も含めて医師・薬剤師に相談しましょう。
レスプレンは比較的安全性の高い薬とされていますが、
次のような症状が副作用として報告されています。
- 食欲不振、むかつき、吐き気・嘔吐、下痢、胃部不快感、腹痛
- 頭痛
- 発疹・かゆみなどのアレルギー症状 など
・発疹・かゆみが強い、呼吸がゼーゼーする
・吐き気や下痢がつづき、水分がとれない
・いつもと違う強い頭痛や、体調不良が続く など
妊娠中・授乳中のレスプレンの注意点
妊娠中の服用について
添付文書上、妊婦さんでは「治療上の有益性が危険性を上回るときにのみ使用」とされています。
これは「絶対にダメ」という意味ではなく、
お腹の赤ちゃんへの影響も考えながら、慎重に判断しましょうという位置づけです。
主治医が「飲んだ方がメリットが大きい」と判断して処方しているはずです。
不安があれば、妊娠していることをもう一度伝えたうえで、主治医に確認してみましょう。
授乳中の服用について
授乳中の方についても、お母さんの治療のメリットと
母乳育児のメリットを考えたうえで、
「薬を続けるか」「一時的に母乳を休むか」などを主治医が検討することになっています。
- 授乳中であることは、必ず医師・薬剤師に伝える
- 赤ちゃんの様子(機嫌・ミルクの飲み・発疹など)も気をつけて見ておく
- 気になる症状があれば、自己判断で授乳や薬を止めず、医師に相談
「使うなら、慎重に・必要最小限に」という考え方で、主治医とよく相談しましょう。
こんなときは早めに受診を
- 高い熱が続く、息苦しさが強い
- せきが2週間以上よくならない
- 血の混じったたんが出る
- 胸の痛みをともなうせきが続く
- ぜんそく持ちで、ヒューヒュー音がいつもよりひどい
こういった場合は、単なる「風邪のせき」ではない可能性もあります。
レスプレンを飲み続ける前に、必ず医師の診察を受けましょう。