子どもの発熱|カロナールは飲んでから何分で効く?
薬剤師が会話形式でやさしく解説(効き始めの目安・持続時間・受診のタイミング)
この記事の目次
お母さん:
子どもが熱を出してカロナールを飲ませました。どれくらいで効いてきますか?
子どもが熱を出してカロナールを飲ませました。どれくらいで効いてきますか?
薬剤師:
一般的に30分〜1時間ほどで効き始め、4〜6時間ほど効果が続くことが多いですよ。急に熱を「ストン」と下げるというより、つらさを和らげるタイプのお薬です。
一般的に30分〜1時間ほどで効き始め、4〜6時間ほど効果が続くことが多いですよ。急に熱を「ストン」と下げるというより、つらさを和らげるタイプのお薬です。
すぐに下がらないと不安で…。効いてるサインってありますか?
食欲が少し戻る・眠りやすくなる・機嫌がよくなるなどは良いサイン。体温が少し高くても、楽になっていればOKと考えてください。
次に飲ませる間隔はどれくらい空ければいいですか?
目安は4〜6時間あけて。1日の回数は3〜4回までが一般的です(医師・薬剤師の指示がある場合はそれに従ってください)。
効き始め・持続時間の目安
- 効き始め:服用後およそ30〜60分
- 持続時間:4〜6時間
- 目的:熱を無理に下げるよりも、つらさ(痛み・だるさ)を和らげること
※剤形や食前後、個人差で前後します。処方・製品の用法は必ずお守りください。
上手な飲ませ方と“あるある”失敗防止
| ポイント | 理由・コツ |
|---|---|
| 食後でなくてもOK | アセトアミノフェンは胃にやさしい薬。水かお茶で確実に飲ませるのが大切。 |
| 水分補給を一緒に | 脱水はしんどさの原因。経口補水液などを少しずつ。 |
| 重ね飲みに注意 | かぜ薬・頭痛薬にもアセトアミノフェンが入っていることが多く、成分の重複に注意。 |
| 間隔は4〜6時間 | 「まだ熱いから」と早めすぎる追加はNG。指示間隔は守る。 |
| 体を冷やすコツ | 首・わき・足の付け根をひんやり、厚着を避けて風通しよく。冷やしすぎは震えの原因に。 |
| 計量ミス防止 | シロップは付属シリンジで。家庭用スプーンは誤差大。 |
※用量は処方・添付文書・専門家の指示に従ってください。自己判断で増量しないでください。
次のような場合は早めに受診を
- ぐったりして水分がとれない、尿が極端に少ない
- 呼吸が速い・苦しそう・顔色が悪い
- けいれんが出た、意識がもうろう
- 発熱が3日以上続く、または繰り返し高熱
- 強い頭痛・激しい嘔吐・発疹が出ている
- 生後3か月未満で38℃以上の発熱
迷ったときは、夜間・休日でも地域の小児救急相談(#8000等)へ。
よくある質問(FAQ)
Q1. どれくらいで効き始めますか?
多くは30〜60分で効き始め、4〜6時間持続します。
Q2. 次に飲ませるタイミングは?
4〜6時間あけてから。1日3〜4回までが一般的です(医療者の指示を最優先)。
Q3. 食後でないとダメ?
いいえ。食後でなくてもOK。むしろ「決まった間隔で確実に飲ませる」ことが大切です。
Q4. 熱が下がりきらない…効いていない?
体温が高めでも楽になっていれば効果あり。食欲・睡眠・機嫌の変化を目安に。
Q5. かぜ薬や頭痛薬と一緒に飲ませていい?
製品によってアセトアミノフェンが重複することがあります。飲み合わせは必ず薬剤師に確認を。
Q6. 解熱剤は熱が出たら毎回必要?
目安は38.5℃以上でつらい時。数字だけでなく、しんどさで判断しましょう。
Q7. うまく飲めません…
シロップは付属シリンジで頬の内側へ少量ずつ。粉は少量の水やゼリーで。無理せず姿勢を整えて。
まとめ:焦らず、楽にしてあげることがゴール
- カロナールは30〜60分で効き始め、4〜6時間持続
- 4〜6時間は間隔をあけ、重ね飲みに注意
- 熱が下がりきらなくても楽になればOK
- ぐったり・水分がとれない・呼吸が苦しそう等は早めに受診
※本記事は一般的な目安です。処方内容や年齢・体重・持病で適切な用量は異なります。必ず医師・薬剤師の指示に従ってください。