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更年期の悩みに「エクオール」か「漢方」か?薬剤師が違いと選び方を解説






更年期|エクオールか漢方か?薬剤師がやさしく解説(使い分け早見表つき)


更年期の悩み|エクオール?漢方?薬剤師が違いと選び方を解説

ホットフラッシュ・気分の波…サプリと漢方の違いと使い分けが一目でわかる。

患者さん相談

👩 患者さん

最近、更年期なのかホットフラッシュや気分の浮き沈みがあって…。
サプリのエクオール漢方薬、どっちがいいのか迷ってます。

💊 薬剤師

どちらにも良さがあります。まずは違いを整理してみましょう。

エクオールとは?

大豆イソフラボン由来の成分で、女性ホルモン(エストロゲン)様の作用があります。
主にほてり・発汗・骨粗しょう症予防などに効果が期待されます。

  • サプリとして手軽に入手できる
  • 効き目は穏やかで体質により差がある
  • 数週間〜数か月継続して評価

漢方の特徴

体質や症状に合わせて処方できるのが漢方の特徴です。代表的なものには…

  • 加味逍遙散:イライラ・不安・気分の波・のぼせ
  • 桂枝茯苓丸:のぼせ・肩こり・血の巡りが悪いタイプ
  • 当帰芍薬散:冷え・めまい・むくみがあるタイプ

エクオール vs 漢方|比較表

項目 エクオール(サプリ) 漢方薬
主な作用 女性ホルモン様作用
(ほてり・汗中心)
体質・症状に応じた調整
(気分・冷え・むくみ等)
効果の出方 ゆるやか・数週間〜数か月 合えば比較的早く実感
安全性 食品扱い・個人差あり 処方により副作用注意(甘草など)
向いている人 軽い症状・ほてり中心 複数症状や体質改善を望む人
併用可否 基本は併用可能。HRTとの併用は主治医に確認。

使い分けの目安

  • 症状が軽め:エクオールから試す
  • 症状が幅広い/強い:漢方を第一選択
  • 併用も可:残る症状に合わせて組み合わせ
医師相談が必要なケース:
乳がん・子宮がんなどの既往、血栓症歴、抗凝固薬服用中など。

具体的な会話シナリオ

💊 薬剤師

エクオールは「ほてり・汗」に効きやすいですが、気分の波や冷えを同時に改善したいなら漢方の方が合う場合もあります。

👩 患者さん

私はイライラや不安も強いです…。

💊 薬剤師

その場合は加味逍遙散などが候補です。
冷えやむくみが強ければ当帰芍薬散、のぼせと肩こりが強ければ桂枝茯苓丸が考えられます。

安全性とチェックポイント

  • エクオール:食品扱い。体調変化あれば中止して相談。
  • 漢方:処方によって副作用リスクあり(例:甘草 → 浮腫・高血圧)。
  • HRTとの関係:ホルモン補充療法中は必ず医師と相談。
強い頭痛・胸痛・息切れ・不正出血が続く場合はすぐ受診してください。

よくある質問

Q. エクオールはどのくらいで効きますか?
A. 個人差がありますが、まずは2〜4週間続けて評価します。
Q. サプリと漢方の併用は大丈夫?
A. 基本的には可能です。症状を分担してコントロールできます。
Q. 自分に合う漢方は?
A. 主症状(ほてり・冷え・気分の波など)と体質をもとに選びます。

まとめ

  • エクオール:軽い症状・ほてり中心におすすめ。
  • 漢方:複数の症状や体質改善を望む場合に有効。
  • 併用:残る症状を補い合うことが可能。

※本記事は一般情報であり、診断・治療方針は必ず医師にご相談ください。


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