処方薬

葛根湯の使い方ガイド






葛根湯の使い方ガイド


葛根湯の使い方ガイド

◆ 葛根湯はどんな時に使う?

  • 風邪のひき始め(寒気、微熱、汗が出ていない)
  • 首・肩のこり、筋肉のこわばり
  • 比較的体力がある人向け(実証~中間証)

◆ 剤形の違いと選び方

剤形 吸収の早さ 飲みやすさ 有効成分の量 特徴
ドリンク(液剤) 早い 飲みやすい やや少なめ 即効性重視に◎
粉(エキス顆粒) 早い〜中 やや飲みにくい しっかり含有 効果重視ならこれ
錠剤 やや遅い 一番飲みやすい やや少なめ 持ち運び・手軽さ◎

◆ 葛根湯を使うときの注意点

  • 汗をかいているときは使用を避ける(桂枝湯などへ切り替え)
  • 体力のない人や高齢者には不向き
  • 長期連用は避け、症状改善後は中止
  • 他の漢方との併用に注意
  • 副作用(胃の不快感・むくみ・血圧上昇など)に注意
  • 高血圧・心臓病の人は事前に相談を

◆ 高齢者におすすめの漢方薬

1. 桂枝湯(けいしとう)

  • 微熱・寒気・じんわり汗が出るとき
  • 体力がない人向けのやさしい漢方

2. 麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)

  • 寒気が強く冷えやすい人に
  • 高齢者や虚弱体質にも使える

3. 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

  • 鼻水・くしゃみ・咳がある風邪に
  • 体にやさしいが胃に合わないことも

◆ 高齢者が葛根湯を使う場合の条件

  • 体力がしっかりあり、汗が出ていない風邪の初期
  • 短期間の使用にとどめる