🧍♀️患者さん:「先生、昨日やけどしちゃって…今、水ぶくれができてるんですけど、どうしたらいいですか?」
🧑⚕️薬剤師:「あら、大丈夫ですか?結構痛みますよね。どのくらいの広さとか、どこをやけどしたか覚えてますか?」
🧍♀️「はい、料理中に熱い油が手に跳ねて、手の甲に500円玉くらいの大きさで水ぶくれができてます。」
🧑⚕️「なるほど。まず、水ぶくれができてるということは“2度熱傷”の可能性がありますね。やけどには3つのレベルがあって、」
1度(表皮だけ):赤くなってヒリヒリ 2度(真皮まで):水ぶくれができる 3度(皮膚の奥まで):白っぽくなって感覚がなくなることも…
🧍♀️「水ぶくれ、潰さないほうがいいって聞いたことあるんですが、本当ですか?」
🧑⚕️「はい、大正解です!水ぶくれは皮膚の中で“天然の保護フィルム”みたいな役割をしていて、中にある液体が細菌の侵入を防いでくれてるんです。だから無理に潰さず、清潔に保つのが大切なんですよ。」
🧍♀️「もし潰れちゃったらどうしたらいいんですか?」
🧑⚕️「潰れてしまったら、そこから雑菌が入るリスクがあるので、まずは洗浄して清潔に。そのあと、感染予防のための軟膏(例:ゲンタシン軟膏など)を塗ってガーゼを当てると良いです。」
🔹やけどの応急処置:水ぶくれがあるとき
🧑⚕️「では、やけどしてすぐの対応も確認しておきましょう!」
1. まずはすぐに冷やす!
10〜20分間、流水で冷やすのが基本です。 氷水に直接つけるのはNG(凍傷になる可能性あり)
2. 清潔にする
優しく石けんで洗って、汚れを落とす
3. 水ぶくれは潰さない
潰れていない場合は、そのまま保護して
4. 適切な処置をする
炎症があるうちは冷湿布ややけど用の軟膏(市販:アズノール、オロナイン、アフタッチなど) 痛みが強い場合は、冷やしながら市販の鎮痛剤(カロナールやイブ)も検討OK
🧍♀️「絆創膏って貼ってもいいんですか?」
🧑⚕️「はい、**ガーゼ付きのやけど用パッド(キズパワーパッドは✕)**を使うと清潔に保てます。毎日交換して、患部がジュクジュクしないように注意してね。」
🔸病院に行ったほうがいいケース
🧑⚕️「ちなみに、次のような場合は皮膚科や外科を受診してほしいです。」
✅ 水ぶくれが5cm以上で広範囲
✅ 顔、関節、陰部などデリケートな場所
✅ 強い痛み・熱感が続く
✅ 水ぶくれが破れて黄色い膿が出てくる
✅ 発熱やリンパの腫れなど全身症状がある
🧍♀️「なるほど…そんな時は自分でなんとかしようとせずに病院ですね!」
🧑⚕️「そうですそうです。無理しないことが大切です✨」
🔹NG行動まとめ!
🚫 水ぶくれを潰す(感染リスク↑)
🚫 油・バター・歯磨き粉を塗る(昔の迷信)
🚫 自己判断で湿潤治療用パッドを使い続ける(適応外のことも)
🧍♀️「ありがとうございます!なんか、ちょっと安心しました。」
🧑⚕️「よかったです!しばらくは無理せず、患部に刺激を与えないように気をつけてくださいね。もし不安な症状が出てきたらすぐ病院に行ってください🩵」
📌まとめ(ポイントだけおさらい)
水ぶくれは潰さず清潔に保つ 市販薬は消炎軟膏や鎮痛剤を 絆創膏は通気性のあるガーゼ付きタイプ 広範囲・痛み強い・感染兆候は病院へ!