👨🦰患者さん:「こんにちは…実はちょっとお腹の調子が悪くて…」
👩⚕️薬剤師:「こんにちは!どうされましたか?どんな症状ですか?」
👨🦰:「えっと…お腹がゴロゴロいってて、ちょっと下してる感じです。昨日、アイスとか冷たい飲み物をいっぱい取っちゃって…それが原因かなって」
👩⚕️:「ああ、なるほど。冷たいものの取りすぎって、実はけっこうお腹にくるんですよね。今の症状って、下痢だけですか?腹痛とか、吐き気はないですか?」
👨🦰:「うーん…軽い腹痛はありますけど、吐き気はないです。トイレの回数は多くて、今朝から3回くらい下してます」
👩⚕️:「それはちょっとつらいですね…。冷たいものって、胃腸の動きを一時的にストップさせちゃうことがあるんです。腸が“びっくり”して、うまく働かなくなっちゃうんですよ」
👨🦰:「えっ、そうなんですか?でも夏だし、アイスとか冷たいお茶とか…つい取っちゃうんですよね」
👩⚕️:「その気持ち、すごく分かります!でも、お腹が冷えると“冷え性の下痢”みたいな状態になって、特に体がもともと冷えやすい人はすぐ症状が出るんですよ」
👨🦰:「じゃあ、今日はどうしたらいいですか?」
👩🦕:「まず、お腹を温めることが大事です。薄着だとさらに悪化しやすいので、腹巻きとか、ホッカイロまではいかなくてもタオルを巻くのもいいですよ。あと、温かい飲み物を意識的に摂ってください」
👨🦰:「あ、冷たいお茶じゃなくて、温かいやつ?」
👩🦕:「そうです!体の中から温めてあげることで、腸の動きも落ち着いてきます。あと、今の症状を和らげる薬もいくつかありますよ」
👨🦰:「薬って、整腸剤ですか?」
👩🦕:「はい、例えばビオフェルミンやミヤBMのような整腸剤は腸内環境を整えてくれますし、下痢がつらいようなら**ロペラミド(市販ではロペミンなど)**もありますが、これは使いどころが大事です」
👨🦰:「というと?」
👩🦕:「ロペラミドは“腸の動きを抑える薬”なので、細菌やウイルスが原因の下痢だと逆効果になることもあるんです。でも、今回のような“冷え”が原因の場合は、使っても大丈夫なことが多いですね。ただ、水分補給をしっかりしてからにしてください」
👨🦰:「なるほど…じゃあ、整腸剤だけでも大丈夫かな?」
👩🦕:「軽めなら整腸剤と、お腹を温める工夫で様子を見てもOKです。でも、食事も大事で、今日はなるべく消化の良いものを選んでくださいね。例えばお粥とかうどん、具なしスープなんかがオススメです」
👨🦰:「えーっと、焼肉とかカレーはダメですよね?」
👩🦕(笑):「もちろんNGです!胃腸が疲れてるときに刺激物を入れると、治りが遅くなりますからね」
👨🦰:「了解です…。ちなみに、漢方薬とかってありますか?」
👩🦕:「はい!実は冷えからくる下痢には**真武湯(しんぶとう)や人参湯(にんじんとう)**が合うことが多いです。とくに“お腹が冷えて、軟便や下痢になる人”にはぴったり。ただし、体質や症状に合わせて使うのが大事なので、薬剤師や医師と相談して選びましょう」
👨🦰:「へえ〜!漢方も気になるなぁ。でも今日はまず、温かいもの飲んで、整腸剤飲んで、ゆっくりしてみます」
👩🦕:「それがいいと思います!もし、2〜3日しても良くならなかったり、熱が出てきたり、血便が混ざってきたら、すぐに病院に行ってくださいね」
👨🦰:「わかりました!アイスも今日は我慢します…」
👩🦕:「そうですね(笑)元気になったら、また少しずつ楽しみましょう。お大事に!」
📝まとめ
冷たいものの摂りすぎは腸の動きを一時的にストップさせる 腹痛・下痢があれば温かい飲み物&お腹を温めるのが基本 整腸剤(ビオフェルミンなど)で腸内環境サポート ひどいときはロペラミドも選択肢。ただし、感染性下痢には注意 漢方薬:真武湯・人参湯が冷えからくる下痢に対応 早めの受診が必要なサイン:発熱・血便・3日以上の下痢持続