🧑🦰患者さん:「先生、熱が出たんですけど、解熱剤って何度になったら飲めばいいんですか?なんか迷っちゃって…」
🧑⚕️薬剤師:「それ、すごく多いご相談ですよ!熱が出ても、薬を飲むかどうかって判断が難しいですよね。ちなみに、今はどのくらい熱が出てますか?」
🧑🦰「さっき測ったら、37.8度でした。ちょっとだるくて、でも寝込むほどではなくて…。ただ、これからもっと上がるのかなと思って、早めに飲んだ方がいいのか迷ってます。」
🧑⚕️「なるほど。まず結論から言うと、“熱が何度だから飲む”というよりも、“つらさ”で判断するのが基本なんです。」
🧑🦰「つらさで…?それってどういうことですか?」
🧑⚕️「たとえば、37.5度でも頭痛や悪寒がひどくて動けない人もいれば、39度あっても元気な人もいますよね。体の反応は人それぞれなので、“何度以上で飲まなきゃいけない”という明確なルールはないんですよ。」
🧑🦰「そうなんですね!じゃあ、解熱剤は“熱があるから”じゃなくて、“しんどいときに使う”ってことですか?」
🧑⚕️「まさにその通りです✨」
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🔥何を目安に飲めばいいの?
🧑⚕️「一つの目安として、“38.5度以上でつらい症状があるとき”には、解熱剤を使っていいと思います。ただし、37.5度や38度でも、こんな症状があるなら使ってOKです👇」
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✅解熱剤を使っていい“つらい症状”の例
•強い悪寒(寒気)や震えが止まらない
• 関節痛や頭痛がひどい
• 寝つけないほどの倦怠感
• 発熱で水分や食事がとれない
• 高熱で意識がもうろうとしている
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🧑🦰「あ、まさに昨日、関節がズキズキして眠れなかったんですけど、それなら飲んでも良かったんですね…」
🧑⚕️「はい、それはしっかり飲んだ方が回復も早くなります。逆に、“ただの熱”だけで、体がある程度動くなら、無理に薬で下げない方がいいときもあります。」
🧑🦰「え?熱を下げない方がいいときもあるんですか?」
🧑⚕️「はい。実は、“熱”って、ウイルスや細菌と戦う体の防衛反応なんです。特にインフルエンザや風邪の場合、38度前後の発熱は免疫が活発に働いている証拠なんです。」
🧑🦰「じゃあ、薬で熱を下げすぎると、治りが遅くなることもあるんですか?」
🧑⚕️「その可能性はあります。ただ、あまりに熱が高いと体力が消耗しすぎて逆に治りが遅くなったり、水分が取れずに脱水になったりします。だから**“つらさと体力の消耗バランスを見て判断する”**のがベストなんです。」
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💊飲んでもいいけど、飲みすぎには注意!
🧑⚕️「ちなみに、解熱剤を使うときに気をつけてほしいこともあります。」
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📝解熱剤の注意ポイント
1. 飲む間隔は6〜8時間以上あける(製剤による)
2. 1日3回以上は原則NG(過剰服用で副作用のリスクあり)
3. 飲んだ後も“熱が下がらない”=効いてない、とは限らない
4. 熱が下がってもウイルスは残っているので無理は禁物!
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🧑🦰「なるほど〜。熱が下がっても“治った”と思って動き回るのはダメってことですね。」
🧑⚕️「その通りです😊 解熱剤はあくまで“一時的に楽にするための薬”。原因(風邪や感染症)そのものを治すわけではないので、休養・水分・栄養がセットで大事なんです。」
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📌どの解熱剤がいいの?
🧑🦰「ちなみに、薬っていろいろありますよね?ロキソニンとかカロナールとか…。どっちがいいとかあるんですか?」
🧑⚕️「いい質問です!市販薬や処方薬にはいくつか種類があるので、ざっくりまとめますね👇」
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解熱剤 | 特徴 | 向いている人 |
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カロナール(アセトアミノフェン) | 胃にやさしく、小児・妊婦にもOK | 胃が弱い人、発熱だけが主症状の人 |
ロキソニン(ロキソプロフェン) | 解熱・鎮痛効果が強め | 関節痛・頭痛が強い人向け |
イブプロフェン系 | 解熱+抗炎症作用あり | のどの痛み・炎症がある風邪に◎ |
🧑🦰「あっ、カロナールって優しいんですね!じゃあ、ちょっとだるいくらいならカロナールで様子見するのもありですね?」
🧑⚕️「大正解です!でも、どの薬も“用法・用量を守る”ことが何より大事。特に市販薬は“成分の重複”に注意です。総合感冒薬+解熱剤とか、意外とダブってることがあるので💦」
🧑⚕️まとめ
🧑⚕️「まとめると、こんな感じです!」
🌡️解熱剤の使い方まとめ🌡️
熱の“数字”より、“つらさ”を目安に使う
38.5度以上 or つらい症状があればOK
飲みすぎ注意!用法・用量を守る
熱が下がっても無理せず休養が大事
薬の種類や持病に合わせて選ぶ
🧑🦰「すごく分かりやすかったです…!数字ばかり気にしてたけど、“自分のつらさ”を基準にするって、なるほどって思いました。」
🧑⚕️「よかったです😊 無理しないで、必要なときは薬をうまく使って、ゆっくり体を休めてくださいね!」